どうして今まで
放置してきたんだろう?
妻の勧めでプログラム受講。
リスニング力の大幅な向上で過去一、「語彙」を伸ばした原田様の体験談。
Q1. VERSANTを学習しようと思った経緯についてお聞かせください。
妻の仕事でバヌアツという国に赴くことになり、家族で引っ越すことになりました。妻は英語がペラペラで海外生活経験もありますが、私と二人の子供は日本語の通じない外国で生活するのは初めて。しかも現地で通じる言葉は、ビスラマ語(現地語)、英語、フランス語の3つ。子どもたちは、英語の学校に通う以外の選択肢がなく(バヌアツには日本人向けの学校はありません)、最初はストレスも多かったようです。
しかし学校にストレスを感じているのは子どもたちだけではなく、私も同様でした。他の生徒さん達の保護者や先生との挨拶程度ならまだしも、先生との面談とかはもう会話になりません。妻の発言内容から、話題にしているおおまかな内容は分かるものの、先生の言っていることが、あまり理解できません。その場はただ存在しているだけで、後から妻に内容を確認するしかありませんでした。
私は、学生時代の英語の成績も悪くなく、外資系IT企業で働いていたこともあり、英語の資料やメールの読み書きには、そこまで苦労した覚えはないものの、音声会議・ビデオ会議はいつもちんぷんかんぷんで、日本人の発言を頼りに会議全体の動向を推測しているような状態でした。日本人の英語の発音だと聴き取れることに加えて、使用する言葉の選択にも日本人特有の傾向があるせいか、スッと頭に入ってくるように思います。
実は私はVERSANTそのものにはあまり興味がなかった(というか知らなかった)のですが、妻がThePastでVERSANT対策を始めてしばらくしてから、ある変化が訪れました。妻の友人達との夕食時や道端での会話等で、それまでは、妻の発言内容から会話のおおまかな内容は掴んでいた(先生相手の会話と同じ)のですが、ある時期から、妻が何を言っているのか、理解できないことが多くなりました。今思えば、妻の発音や表現方法の変化に加え、それによって会話のテンポや表現が、ネイティブに近くなってしまい、私の英語処理能力が追いつかなくなっていたのですね。
という困った状況を体感してしまった訳です。このことを妻に言うと、たぶんThePastのトレーニングの影響なので、騙されたと思ってやってみなよ、と。それまで自分なりに色々と取り組んでいたつもりだったのですが、特に効果らしい効果もなく、半ば諦めていました。しかし、妻のトレーニングについては既にその効果を間接的に体感してしまっていたので、ThePastのVERSANTコースを受講してみることにしました。
Q2. 語彙の伸びは、過去最高です。スコアからも大幅なリスニング力の向上が見えますが、実生活でも変化はありましたか?
バヌアツではテレビ局が一つだけあるものの、私達の家では受信することができず、毎朝リビングのモニタに映しているのは、もっぱらYoutubeのABC(オーストラリアの国営放送)のチャネルです。時差が少ないことに加え、オーストラリア国内のみならず、国際ニュースおよび大洋州のニュースも多く扱うので良く見ています。オーストラリアの放送局なので、アメリカ英語ではなく、イギリス英語に近いですが。
ThePastを受講し始めてから、リスニングの訓練のため、内容を理解することを半ば諦めて、目を閉じて完全に言葉をキャッチすることだけに集中してみると、だんだんと聴こえる範囲が広がってきていることが実感できました。一方、せっかく聴き取れても、すぐに意味が分からない言葉やフレーズが多すぎて、ほとんど内容が頭に入ってこない、ということに気づいたこともあり、スマホのアプリ等で単語やフレーズをインプットする作業を並行して始めました。
まだまだかなり集中しないと聴き取りも十分に出来ませんが、覚えたばかりの単語やフレーズが聴き取れとれたときには、少しづつでも前進している実感が持てて、励みになりました。
Q2. 語彙の伸びは、過去最高です。スコアからも大幅なリスニング力の向上が見えますが、実生活でも変化はありましたか?
それから、すっかり英語環境にも馴染んでしまった子供たち(羨ましい!)のプレイデートのセッティングなどで、お母さん達と話す機会も増える(大したことは話せないけど)んですが、実はその多くは英語のネイティブスピーカーじゃないことにも気づきました。それぞれの人にそれなりの発音の癖があって、それもあってこれまではなかなか会話がうまくいかなかったんだなあ、と。実はこれも、ThePastのトレーニングのおかげなのだと思います。これまでは、ただ「聴き取れない」と諦めていたところを、聴き取れない理由を考えたり、自分の中で基準となる「聴こえ方」がちょっとづつ構築されて来たおかげで、あ、これ、こう言っているのか!と想像できる幅が広がったのだと思います。
※ バヌアツのインターナショナルスクールに通う子供たちは、オーストラリア、ニュージランドの政府関係者、国連の職員や、世界各国の富豪たちのご子息だったりするので、英語が母国語でない人の割合がそれなりです。
語彙の伸びは過去最高の25点、期間中、集中的な語彙学習は一度もしていないものの、スコアが大幅に伸びたのはリスニング力の向上に起因する。(文字で読めば理解できたものが、文字なしの音声のみでも聞こえるようになった)
Q3. どういった学習が効果的だったのでしょうか。
発音矯正レッスンは新鮮でした。自分の発音を、リアルタイムで矯正してもらえる、というのはこれまでの人生で未経験でしたので、これまで自己流だった発音や、誤解していた発音、曖昧な理解にとどまっていた発音などが明確になり、ある意味、最も自信がついたのが発音だと思います。まだ、気をぬくとすぐに以前の発音に戻ってしまうのですが、日々気をつけて発音するようにしています。
それと、ディクテーションのフィードバックが興味深いものでした。ただ正解、不正解ではなくて、そう聞こえてしまった理由を推測してくれる、というのも新鮮でした。その多くは非常に納得のいくもので、このフィードバックを読むことで、自分で聴き取れなかったときに、どうして聴き取れなかったのか、その音声パターンを脳内に定着させる(自動化、という言葉を選択されていたのが今ではすごくしっくりきます。)ために何をすれば良いのかが明確でしたので、自分にあった方法で学習しているという実感がありました。
原田が受領したフィードバックの一部。なぜ?を理解することで「感覚と理論」の両軸から技能を習得できる。
Q4. ディクテーションをPart Bでもご自身でも継続されていたと伺いました。ディクテーションのどのような点が良かったのでしょうか。
ディクテーションのパートでは、インストラクションでは、1回目と2回目の聴こえ方を記録するというものでしたが、最初は、1回目や2回目では、聴き取れたはずの部分も、いざ書き出すと短期記憶から消失して書き留められず、聴き取れた部分をすべて書き出すだけでも、5回以上聞き直さないと出来ない、という状況でした。
- 聴き取れない箇所が一箇所あると、そこで思考が引っかかってしまい、続く文章も聴き取れない
- 後半まで聴き取れても、いざ書き出すと、聴き取れたはずの前半を忘れている
というわけで、自分がまったく出来てないことが明確になってしまったのです。後者は私の年齢的な問題もあるのかもしれませんが、やはり自動化が進んでおらず、瞬間的に意味を理解するところまで到達していないのが主な原因なのだと思い知らされました。
ある程度出来ている人にとっては当たり前のことなんだろうとは思いますが、今更ながらに、聴き取れた単語やフレーズが負荷なくその意味を認識できるようになるまで繰り返して定着させるしかない、という自分なりの認識に到達し、実際に、定着した(と思う)パターンは聴き取れる!という体験を繰り返すことで、自分が前進していると実感できたことが、このパートで得られた一番良かったことだと思います。
Q5. 自動化という点では、苦手と仰っていたアメリカ発音の再現も大変上手になられましたね。
ありがとうございます。個人的には、アメリカンaの発音の誤解と、カタカナで長音(ー)として表されるar, or, erのr絡みと、ai, ei, ouなどの二重母音の発音を指導していただいた点が大きかったと思います。知っている単語でも、発音に関してあれ?と思うと、すぐにスマホ辞書で発音を確認するようになりました。目で見ると知っているはずの単語でも、意外と正しい発音が身についていない=正しく発音されると聴き取れない、という当たり前のことに、どうして今まで気づかずに放置してきたんだろう?と不思議でなりません。若い頃の自分に教えてあげたいです。
日本語とアメリカ英語の母音の違い。
Q6.スコア以上に多くの学びと気付きがあったと仰ってくださいましたが、どのような点が良かったでしょうか?
初回のカウンセリング時に、例文を聴き取れない、誤って聞き取った理由を即時に分析してフィードバック頂いたのですが、そのときに「聴き取れない理由がちゃんとあるんだ!」ということに気づかせていただいたのが最初にハッとした瞬間でした。
その後、レッスンやカウンセリングを重ねるうちに、
- 間違って聴き取ったときに、どうしてそう聴こえたのか考える
- 自分で繰り返し口に出して発音する
- 知っている単語でも発音を確認する
- 語彙を増やす(当たり前ですが、聴き取れても知らない言葉は理解できない)
などなど、書き出してみると当たり前ですが、なかなか実践できなかった、あるいはこれまでなかなか効果が実感できずに継続できなかったことが、あらためて効果的な学習法だと体感できたことが、一連のレッスンを続けて得られた一番の収穫でした。
おかげで、これからどう英語と向き合っていけばいいのか、明確になりました。また、発音矯正トレーニングで発音に自信が付いたことで、会話で言いたいことをどう表現するかに専念できる(単語の発音はあまり心配しなくて良い)ようになったことも、レッスン開始前には想像していなかった効果として顕れているように思います。
Q7. 最後に、The Pastの受講を検討している方にメッセージをお願いします。
会社員時代に尊敬していた先輩の一人に、昭和の日本人的な発音なのに、堂々とネイティブと会話や交渉の出来る方がいました。それもあって、発音を軽視(=聴き取れさえすれば何とかなると思い込んでいた)してしまっていたのですが、少なくとも自分にとっては、発音矯正からスタートすることで、これまでとは異なる英語学習の効果を体感することが出来ました。
これまで、ThePastのような形で発音に関する本格的なレッスンを受ける機会がありませんでしたが、もっと早く出会っていれば、今頃は違う自分になっていたかも?と思わずにはいられません。
ThePastを知る前の私と同じように思っている方がもしいらっしゃったら、一度体験してみると想像していなかった気づきが得られるかもしれませんね。
他の英語スクールに勤務されている方のカウンセリングの申込み、及びご受講のお申し込みはご遠慮いただいておりますので、予めご了承ください。